おひとり様なのに忙しい
人の人生って不思議なものです。
小さいころからまさかずっと独身でいるなど思ってもいなかったように思います。
結局、意外と楽しくって今もなお、おひとり様でいます。
子どもの頃によく、何になりたいかと聞かれますね。
そんな時には、職業をこたえるのが通常です。
しかし、どんな職業を答えたとしても、将来は、結婚して子供と一緒に過ごすことが前提にあるように思います。
実際には、それはそれ、これはこれという人生があって、私の場合は気づくといまだに独り身なのです。
勝手気ままに独り身を楽しんでいますし、周りもそうだと思っています。
ところが実際にはちょっと違うのです。
独り身って思った以上に、お付き合いが大変です。
まず、当然両親や親族ですね。
独りだからといってほおっておいてはくれません。
法事などのイベントごとはもちろん、身軽だからといって、いろいろな用事がすべて回ってきます。
次に、兄弟たち。
兄弟はすでに家族がいるので、何かと用事があったりすると、お呼びがかかります。
姪っ子や甥っ子の相手をしたり、買い物の手伝いをしたりと、時間がかかりそうなものが回ってくるのです。
そして、仕事仲間や、本来のお友達との付き合いもあります。
結婚をすると、それを理由にいくつかは少しセーブできるものだと思うのです。
例えば、子どもがいるから、今年は帰省できない等ですね。
ですが、独りだとそうはいきません。
結局気楽なシングルライフは、よっぽどうまくやるか、若いうちでないとだめみたいですよ。
不毛な「遊べ」論
母親が結婚したのが26歳で、27歳のときに姉が生まれた。
そして3年後、母が30歳のときに私が生まれた。
ついに母が結婚した歳を超えてしまった?と嘆いていたが、母親は「30歳まで遊んだほうが良いよ」といつも言っている。
母親は結婚する気があまりなかったらしく、なんとなく今の父親と付き合っていたそうだ。
時代はバブル絶頂期。
母はコネ入社で印刷会社に入社し、華のOLライフを楽しんでいた。
コンピューターへの移行期ということもあり、打ち込む専門の人に書類を任せることが多くて、仕事も楽でまさに腰掛け状態。
外に出ると街は開発が進んでいた。
ディスコや豪華なバーなどが軒並みオープンし、タクシーが捕まらない時代だった。
そんなときに、彼の家と行き来するのが面倒になり、一緒に住むことに。
その旨を親に話すと、だったら結婚しろ、ということになり入籍したそうだ。
結婚してから5年ほど経ってからバブルは崩壊したが、母曰く、一番良い時代に遊べなくなったから、もうちょっと結婚は待ちたかったとのこと。
そんな思い出があるから、私にに30歳まで気が済むまで遊びな!と言っている。
しかし典型的なバブル世代の考え方だな?と私は思う。
当たり前だが、時代が30年違うのだ。
昔は、独身を貫くなんてありえなくて、どんなに見た目が冴えない人であろうと、縁談話が持ちかけられたのだ。
しかし今は堅実に生活し、まじめに仕事をしている人の方が男女ともに評価される。
遊びまくって飽きたら結婚、というように上手くはいかないのだ。
でも、遊んでいるわけではないが、結局30代結婚になりそうだけどね。