壮絶な生き様
連日、淡路恵子さんの映像をみる機会が増えた。
なんといっても有名な方である。
突然の死は、だれもが驚くところでだったに違いない。
淡路恵子さんについては、足を組みながら煙草を吸う姿を思い出してしまう。
実際に彼女の作品をみたことはあまりないからだと思う。
どちらかといえば、トーク番組で、自分の人生について話していることを聞いているに過ぎない。
知っていることといえば、萬屋錦之介の奥さんだということくらいだったのだが、ここ数日の番組の中で、何と表現したかわからないほどの波乱万丈の人生を知ることとなった。
ある程度の演出はあるにせよ、ポイントとなる事件はほとんど正しいものなのだろう。
そう考えると、いったいどういう気持ちで生きれば、このように強くなれるのかと感心してしまう。
女優という華やかな世界にいた彼女が、いかに人生を謳歌しようとしていたかは、いろいろな人が話す彼女のエピソードでもわかる。
これはドラマになるなと思いながら、そんな番組をみていた。
実際には、2時間ドラマでは収まらないかもしれない彼女の人生を考えた時に、私たちは何を思うのだろうか。
自分の身に同じようなことが降りかかるとは思えない。
しかし、絶対にないとは言えない。
これもまた、人生の面白さなのかもしれない。
人が人として生きるには、なにかしらの信念がいるのだと淡路恵子さんの番組を見るたびに思ってしまう。
少なくとも彼女の人生は、一本筋が通っているように感じる。
結婚して大切なものがはっきりと分かった
私は、つくづく良い人と結婚したなと思います。
彼は忘れん坊でどこか抜けている人。
でも、ズルくはありませんし真面目な人です。
そんな彼の良いところを、子供もちゃんと引きついていて本当に良かったなと思っています。
結婚する前、彼は相変わらず一生懸命でした。
それなのに私は斜に構えてしか物を見ることができず、彼や彼の気持ちに対しても失礼な態度で接することが少なくありませんでした。
自分でも本当に嫌な女だったと思います。
でも、彼の気持ちは変わることはありませんでした。
どんなに私が悪態をついても、喧嘩をしても嫌うことはなかったのです。
そして10年以上の歳月が流れ今があります。
私よりももっと優しくて素敵な女性はいっぱいいたと本気で思います。
別な人と一緒になった方がもっと幸せになれたのではないかとも思います。
でも、彼は言うのです。
私と子供に向かって、「お前たちがいてくれて本当に良かった」と。
私はこの言葉を聞くと、凄く強くなれるような気がしてきます。
普段は怖い物だらけでへこんでしまうことが多いのですが、私がこの家族を守ろうと腹をくくれるのです。
人はなぜ生きているんだろうと考える時があります。
苦しいことが多くて、嫌になることもたくさん。
でも、だからこそ家族とか生き様とか色んなことが浮き彫りなってくるのかもしれません。
決して綺麗ごとでは生き抜けない時代、あなたが大切なものは何ですか?と一人一人が訊かれているような気もします。
その時、自分の両手には繋ぐことができる人がいる。
その質問にはっきりと質問に答えることができる人間でいられることに、私は感謝しなければならないのかもしれません。