飼い主に似る

教育がなっていないのは人も動物も同じことで、子供の教育がしっかりしている人が飼っている犬はお利口さんだ。
逆に、教育が適当な人の犬は、適当にされているので本当に言うことを聞かない。
これはいろんな犬を見てきて、かなりの確率で感じることだ。

よく、「犬は飼い主に似る」という。
これはあながち満更でもなくて、ブルドッグやパグを飼っている人は大概「あぁなるほど」という面持ちをされていらっしゃる。
ただ、私が「犬は飼い主に似る」ということは、そういう見た目的なことではなく、性格の話だ。
例えばチワワを飼っている人はキーキーと怒る人が多いというように、プードルを飼っている人は犬の散歩ですらも見た目を綺麗にしたがる人が多いというように、なかなかの統計で感じたことを言いたいのだ。
子供の居る家で飼われている犬は、子供の躾と同じように躾をされる。
もちろん人と犬の躾は違うのだが、根本的なところが同じだ。
メリハリをつけて世話をされていたら、メリハリをしっかりする犬になる。
例えば「机の上に足を置いてはダメ」と徹底されていたら、本当に足だけは置かない。(顔と舌は伸びてくるけど)
男ばかりの兄弟の家は、どうしても叩いて躾けるような家が多い。
だから、犬も叩いて躾けしようとするのだ。
そのため、犬は乱暴に育ち、暴れるわ咬むわなかなか大変な性格になってしまうのだ。
稀に、小学生の兄弟の家が飼っている犬でも、散々もみくちゃにされて叩かれているはずなのに、菩薩のような慈悲深い性格で「かまわないよ」とおとなしく座っている珍しいタイプも居たりするけど。
でも本当にそれは稀だ。
犬の性格を見たら、大体の家族構成が見えてくるようにもなってきた。
つまり、ずっと一人暮らしで飼っている私の犬は、殆ど人に媚びなくて愛想もないのだ。

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