読書好きの子供たち

本屋に行くと、1時間以上もその場所から動かない人がいる。
実は私もそのひとりなのだが、私以上に動かないのが、わが娘なのだ。
しかも、彼女は、小さいころからその傾向があり、本屋から出るには、少なくとも1冊は本を買わなければならなかった。

本好きは、私譲りだから仕方ないとは思うものの、彼女の部屋には、山のように児童書が並んでいる。
最近出た児童書は私がしらないものも多いので、ついつい私自身も読んでしまう。
そうなると続きが読みたくなって、結局全シリーズ買ってしまうのだ。
さすがに幼稚園生に、大人買いをさせられないので、ひそかに買って、少しずつ渡している。
その甲斐あってか、今でも大人買いをしたいとは言わないかわりに、どれをもっているかをしっかりと覚えているようだ。
本屋に行くと、びっくりするほど集中して本を読んでいる。
本屋さんには申し訳ないが、あっという間に2巻まで読んで、3巻を買って帰るという。
だから、自分の家には、とびとびで本がある。
私は全巻そろっているのがすきなのだが、彼女はすでに読んだからいいという。
一度読んだからって覚えていないだろうと思うのだが、意外と記憶力が良い。
ここは、絶対父親似なのだろう。
私ではそうはいかない。
小学生になって、本屋よりも図書館を利用することが多くなったが、それでも図書館でよむものと、本屋で買ってもらうものは分けているように思う。
先日も、ある本を買おうとしたら、それは図書館で読むからいいと断られた。
買いたいのは、待っても待っても順番が回ってこない人気の本らしい。
そういえば、何かの雑誌に、社会性が乏しい大人は、子どもの頃に読書の習慣がない子が多いと書いてあった。
実際はどうかはわからないが。

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