つまり失恋しました
先日から、自分磨きを始めた。
この堅い頭を柔らかくして、女らしさを磨いて、幸せを掴むために始めたのだ。
まだ1ヶ月ほどだが自分をちょっとずつ変えてきた。
とはいっても、今まで培った偏見の塊である自分の中の常識や、このはっきりした性格をそう簡単には変えれないけれど、まず出来ることから始めようということで、とにかく愚痴を言わないようにする努力を始めた。
言わずに溜め込むのは体に悪いだけなので、悪いことも嫌なことも考え方変えて、良い方に考えるようにしていくことにした。
世の中に不満しかない私は、1日1度回はマイナスのことを口にしていた。
ある日は職場だったり、ある日はマナーを守らない車だったり、ある日は歩きタバコをしてそのままポイ捨てする輩だったり、お前の口癖は舌打ちか!と言うくらいチッチチッチしていた。
それがストレス解消でもあったのだけれど、それでは人は寄ってこない。
寄ってくるのは私に舌打ちさせたがる人間だけだ。
例えばマナーの悪いドライバーに出会ったとしても、「ああ、私もあんな風に見られないようにちゃんと譲り合って運転しよう。悪い見本になってくれてありがとう」と考えれば、「チッ、うざいな」と口にするよりかは充分すぎるくらいマシだ。
そう捉えると、割り込みたさそうな車から車間距離を取るようになって、車ぶつかるだろうが!という苛立つ原因も取り除けるようになり、更にハザードを数回点滅させてもらえれば、それだけでお互いが気持ちいい。
そうやって少しだが、自分の考えを変えて人に対してもプラスの人間になれれば、悪いことなんてあるはずもない。
そして自分も楽しい毎日が送れて、次第にストレスの要因も逃げ出していくのだろう。
このやさぐれた性格という20年物の垢を落とすには相当磨かないといけないかもしれないが、人を幸せにすることの出来る人間になることに決して損はないだろう。
まあ、最終的には私をフッた相手が「やっぱり俺が間違っていた」と言ってくれるという邪な期待しかないわけだが、それはそれで励みとして、今日もノー舌打ちデーとして、私はちょっとずつ変わる努力をしているところだ。