三つ子の魂、100まで

会社で新人の教育を担当することになった。
しかも、この前学校を出たばかりのバリバリの新卒者がやってきた。
真っ白な彼らに知恵をつけるのが自分だと思うとちょっとうれしくなってくる。

久しぶりに新卒の頃に担当したエンジニアが帰ってきた。
しばらく顧客のところで開発をしていたので、2年ぶりの再会だ。
ということで、ちょっと飲みに行ってみた。
三つ子の魂、100までというが、まさに、新人の頃に仕込まれたことは覚えている。
その言葉で彼が口火を切ったのは、顧客にだすレポートの書き方のことだった。
確かに新人の頃は、小学生の作文のようなレポートのがっかりしながらも赤ペンを入れていた覚えがある。
新卒者とは不思議なもので、ほんの数日前までは、最終学年の先輩として後輩にげきを飛ばしていたはずなのだが、急に会社員になると、新人になり、何も知りません状態を演じる。
私たちもそれをわかっていて、あいさつの仕方から教えるのである。
が、よく考えると知らないはずがない。
今や勉強だけしかしていない学生などいるわけもなく、なにかしらのバイトをしていたり、スポーツをしていたりと大人とのかかわりや社会人としての活動をしている。
だから、やったことがあるはずだし、私からみると、今更感があった。
だが、レポートに関しては別である。
これがまたひどい、としか言いようがなかった。
だからこそ、少しでも「おっ」と思ってもらえる技や知恵を伝授したわけである。
その甲斐あって、彼のレポートは、今ではかなりの高評価なのだという。
ちょっとうれしい育ての親であった。

入社1ヶ月弱で退職した新人

最近入ったばかりの新人さんが入社1ヶ月も経たないうちに辞めてしまいました。

理由は特に知らされず、いきなりの退職だったのでびっくりしました。
仕事の内容、職場の雰囲気、人間関係、何が不満だったのかはわかりませんが、何かしらしっくりこない部分があったのでしょう。
それとも何かのっぴきならない事情があったのか。
どちらにせよ、残念です。
私個人的には、1ヶ月も働いていないのに辞めてしまうのはなんだかもったいない気がします。
どんな仕事でも、その仕事の良さややりがいは1ヶ月やそこらではわからないはず。
人間関係だって、誰でも最初は気を遣うものです。
新人さんを迎え入れる我々のサポート体制がなっていなかったのかもしれませんが、もうちょっと様子を見て欲しかった・・・というのが正直な気持ちです。
それに、短い間だったとは言え、新人教育に費やした時間が無駄になってしまったわけです。
どの会社でも起こりえることですが、教える側からしたらどうにもやりきれないですよね。

でもまあ、もう辞めてしまったのだから過ぎてしまったことをくよくよ言っても仕方がありません。
人員に穴が空いた分補充しなければならず、上司達はしばらくの間てんやわんやでした。
小さな会社なので求人雑誌に広告を出す予算などなく、ハローワークに求人を出すだけ。
それでもこの不景気、短期間で十数人の応募がありました。
採用人数は1名の予定なので、かなりの倍率になります。
面接は私の担当外なので詳しいことはわかりませんが、今度は長く働ける、いい人に決まるといいなぁと思います。

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